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あ、剛や。
今日もカッコええなあ。
?
何でこっち来ぉへんの?
そんなとこ立ってないで、早よこっち来ればええのに。
なん?
何かあるん?
あ。
笑った。
俺も笑ってみよ。
「剛君剛君。顔メッチャ緩んでるで」
「……あ、ああ。今日も光ちゃんは可愛いなあと思うてたら、つい……」
「……」
絶句する岡田をその場に残し、首を傾げたままの可愛い子猫ちゃんの元へ向かうのであった。
僕は時々、恋人の事が分かってしまうんです
思ってる事も見詰めてる視線も、不安を抱えて蹲る小さな子供の影すら。
ぜぇんぶ。
「お前を汚したないって思うんはおかしいか?」
光一を綺麗なままで俺の隣に置いておきたい。
他に望む事はないし、それだけが俺の存在理由なのに。
剛に寄り添う様にして膝を抱える恋人は眉を顰める。
「じゃあ、俺が汚れたら、お前の隣におれなくなるん?」
何でそうなるかな、と呟いて剛は天井を仰いだ。
そんな事が言いたい訳じゃない。
唯、貴方を大切にしたいと思っているだけなのに。
言葉ばかりが空回りして、二人の距離は永久に縮まらない。