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剛を守る為なら何も怖くないよ。どんな傷も厭わないよ。
剛がこんな世界でも笑っていてくれるなら、俺の隣で生きていてくれるのならば。
何も、怖くなんかない。
この世界に入ったばかりの頃、俺は余りにも未熟で剛に依存する事でしか生きられなかった。
けれど、少しずつ周りが見える様になって、気付いたのだ。
お前は真っ直ぐ過ぎるって。こんな汚い世界になんか染まらない透明を持っていて、呆れる程に正しかった。
本当は、溶け込めない本質を抱えて苦しんでいた事。それでも自分を曲げずに生き抜こうとした事。
そんな剛が好きだった。
彼の背中ばかり追い掛けていた俺が、唯一大切にしたいと思った透明な心。
自分はどうなっても良いから守りたいと思った。生まれて初めて大事にしたいと思った他人だったから。
俺は幼い頃、神に誓ったのだ。
剛を守る事、穢れを恐れない事。
今もその誓いは忘れていない。彼が病める時も健やかなる時も、唯隣に居て。
全ての怖い事や悲しい事から遠ざけて。
それでも、敏感な剛は苦しんだし傷付いたけれど。
少しはお前を守る盾になれてるかな。ほんの僅かでもお前の深い苦痛を和らげられてるかな。
剛が笑ってくれたら、嬉しい。それだけが、俺の唯一の救いやよ。
2011/02/11 halfwaytale Trackback() Comment(0)
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